こんにちは。
人事・会社の「伝え方」設計士、プレゼンプロデューサーの東 大悟です。
「いい会社なのに伝わっていない」を、伝え方から激変させる。
そんな仕事をしています。
会社説明会をやっている。
インターンシップフェアにも出ている。
一生懸命説明している。
それなのに、
学生の反応 が、いまひとつ。
そんなとき、何を変えますか?
スライド?話し方?説明する内容でしょうか。
実は、会社によって答えは違います。
今回は、私が実際に会社説明を支援した3社の事例をご紹介します。
面白いのは、
3社とも、もともと持っていた課題がまったく違った
ことです。
話すのは上手なのに、伝わっていなかった会社。
資料はきれいなのに、反応につながっていなかった会社。
そして、仕事内容だけを見れば、学生から敬遠されてもおかしくない会社。
それぞれ、何を変えたのか。
そして、学生の反応 がどう変わったのか。
順番に見ていきましょう。
事例① 話し上手な営業部長。それでも、あと一歩足りなかった
1社目は、食品加工の会社です。
インターンシップフェアで会社説明を担当されていたのは、営業部長さんでした。
この方、
お話が上手なんです。
仕事の内容も面白い。
インターンシップで体験できる内容も良い。
つまり⋯
「話す人がダメ」
「会社に魅力がない」
という話ではありませんでした。
私が気になったのは、別のところでした。
まず、資料です。
統一感がなく、少し素人っぽく見えてしまう。
そして、それ以上に気になったのが、
会社が伝えたいことが中心になっていて、学生が入り込む余地が少なかったこと。
会社として伝えたいことを、順番に説明していく。
決して間違ってはいません。
でも、それだけでは学生は「聞く人」のままです。
そこで、最初に学生の興味を引くツカミを入れました。
一方的に説明するのではなく、途中で質問も入れる。
学生自身に考えてもらいながら、会社についてより深く知ってもらう。
さらに、
もともと話すことが上手な営業部長さんが、より話しやすくなる構成
に組み直し、資料もそれに合わせて作り直しました。
結果、
アンケートでの学生の反応率は、前回の約2倍になりました。
ここで私が実感したのは、
「話し上手=伝わる」ではない
ということです。
話す力がある人だからこそ、その力を生かせる構成と資料があれば、もっと伝わる。
この会社に必要だったのは、話し方の特訓ではありませんでした。
すでにある話す力を最大限に生かすための設計だったのです。
事例② 資料はきれい。それでも反応は伸ばせる
2社目は、通信販売事業を行っている会社です。
こちらは、先ほどとは逆でした。
広報担当者の方が会社説明を担当されていて、
資料がとても見やすい。
若い方が作られていることもあり、フレッシュさもある。
第一印象としては好感度の高い資料でした。
「じゃあ、もう直すところはないのでは?」
と思うかもしれません。
でも、私は違うところが気になりました。
最初のツカミ。
話し方。
話の説得力。
そして、
説明を聞いた学生に、最後にどうしてほしいのか。
いわゆる行動要請の部分です。
見やすい資料がある。
情報も載っている。
でも、それを最終的な行動までどうつなげるのか。
そこに改善できる余地がありました。
そこで、ストーリー構成を見直しました。
ツカミを強くする。
動画なども使いながら、学生が飽きずに入り込める流れをつくる。
そして、
「このスライドの、このタイミングで、この台詞を話す」
というところまで緻密に設計していきました。
結果、
こちらもアンケートでの学生の反応率が前回の約1.8倍になりました。
この事例から分かるのは、
「資料がきれい=会社説明が完成している」ではない
ということです。
資料のデザインが良くても⋯
どんな順番で話すのか。
どんな言葉で伝えるのか。
どこで学生を惹きつけるのか。
最後にどう行動してもらうのか。
そこまで設計することで、反応はさらに変わります。
事例③ 「3K」の仕事。それでも学生から質問が集まった
3社目は、少し違う事例です。
ある高校で、
「地元の企業を知ろう!」
という課外授業がありました。
地元企業が高校生に向けて、自分たちの会社や仕事についてプレゼンする⋯
いわばプレ就活イベントです。
相談いただいた企業の仕事は、
清掃や下水処理の管理業務。
いわゆる、
「きつい・汚い・危険」の3K
というイメージを持たれやすい仕事です。
しかも地方です。
高校を卒業した若者の多くが都市部へ出ていく。
会社側も、
「すぐにうちで働いてもらえるとは思っていない」
ということは分かっていました。
それでも、
地元にこんな会社があることを覚えておいてほしい。
そして、いつか、
「地元に帰って働こうかな」
と思ったときの選択肢の一つになりたい。
そんな思いがありました。
私は会社のことを詳しく聞いていきました。
すると、一つ大きな特徴が見えてきました。
離職率がかなり低い。
17年以上勤務している社員さんが、たくさんいる。
仕事だけを切り取れば、決して「楽な仕事」とはいえません。
でも、その裏側には、
社員に寄り添い、きめ細かくフォローしてきた会社の姿
がありました。
さらに、
地域の景観や生活環境が保たれているのは、
誰かがこの仕事をしているからです。
そこで私は、
単に、
「こんな仕事をしています」
と説明する6分間にはしませんでした。
学生を惹きつけるツカミ。
学生への質問。
数字から見える会社の特徴。
そして、
この仕事が地域に存在する意味。
それらを組み合わせて、約6分間のプレゼンを設計しました。
結果は?
当日は、ほかにも4社ほどが同じ会場でプレゼンをされたそうです。
その中で、学生からの質問が圧倒的に多く、
先生からの評価も高かったそうです。
そして社長からも、
「他の4社を圧倒する内容になった」
と、とても喜んでいただきました。
私は、この事例がとても好きです。
なぜなら、
仕事を実際以上によく見せたわけではないからです。
仕事そのものは変わっていません。
それまで会社が積み重ねてきたことも変わっていません。
変えたのは、
何に光を当て、どんな順番で学生に伝えるか。
そこです。
3社とも「直したところ」が違う
ここまでの3社を並べてみます。
食品加工会社は、
話す人は上手。でも、構成と資料に改善の余地があった。
通信販売会社は、
資料はきれい。でも、ツカミ・話し方・説得力・行動要請に改善の余地があった。
清掃・下水処理管理会社は、
会社の中には魅力がある。でも、その価値が学生に伝わる形になっていなかった。
つまり、
会社説明 がうまくいかない原因は、会社によって違います。
だから私は、
「スライドをきれいにしましょう」
だけでは終わりません。
「もっと上手に話しましょう」
だけでもありません。
会社説明 全体を見て、
どこが「伝わらない原因」になっているのかを探します。
構成50%・話し方30%・魅せ方20%
私は、プレゼンを大きく3つに分けています。
構成 50%
話し方 30%
魅せ方 20%
今回の3社を見ると、この3つのどこか一つだけを良くすればいいわけではないことが分かります。
どれだけ話が上手でも、構成が弱ければ伝わりにくい。
どれだけ資料がきれいでも、話し方や構成が弱ければ行動につながりにくい。
そして、会社そのものに魅力があっても、
相手が興味を持ち、理解し、共感できる順番で伝えなければ、その魅力は届きません。
だから私は、まず構成(ストーリー、台本)を考えます。
その上で、誰が話すのか。
その人の強みは何なのか。
どんな話し方が合うのか。
そして、その構成と話し手を支えるために、どんな資料が必要なのか。
そこまで含めて会社説明をつくります。
あなたの会社は「どこ」が足りないでしょうか
ここで一度、自社の会社説明を思い浮かべてみてください。
話す人は上手ですか?
資料は見やすいですか?
最初の数十秒で、学生を惹きつけられていますか?
会社が伝えたいことを並べるだけになっていませんか?
学生に質問する余地はありますか?
話を聞いた学生が、
「この会社、もっと知りたい」
と思える流れになっていますか。
そして最後に、
学生にどう行動してほしいのかまで設計されていますか?
もし、
「そこまで考えたことがなかった」
という項目があったとしても、
会社そのものに魅力がないとは限りません。
今回紹介した3社もそうでした。
すでにある魅力が、十分に伝わっていなかっただけです。
「うちの場合、どこを変えればいい?」と思った方へ
会社説明を改善するといっても、会社によって直す場所は違います。
資料なのか。
構成なのか。
話し方なのか。
ツカミなのか。
最後の行動要請なのか。
あるいは、
自分たち自身がまだ言語化できていない会社の魅力なのか。
だから私は、最初から「資料を作り直しましょう」とは言いません。
まず、
どこで伝わらなくなっているのか。
そこを見ます。
今回の食品加工会社のように、話し手の強みを生かすだけで変わることもあります。
通信販売会社のように、すでに良い資料があっても、構成や台詞を変えることで反応が変わることもあります。
そして、清掃・下水処理管理会社のように、
一見すると採用で不利に見える仕事の中にも、まだ伝えられていない価値が眠っていることがあります。
あなたの会社の場合、何が足りないのか。
一度、会社説明そのものを見直してみませんか。
私は、人事・会社の「伝え方」設計士
として、その会社に合った「伝わる形」を一緒に設計しています。
学生の反応ががらりと変わるはずです。
「うちの会社説明も、一度見てほしい」と思われた方へ
会社説明は、会社によって改善するポイントが違います。
構成なのか。話し方なのか。資料なのか。
それとも、まだ言語化できていない会社の魅力なのか。
「自社の場合、どこを変えればいい?」
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