説得力がなくなる3要素(心を動かす伝え方編)

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  • プレゼンプロデューサーの東 大悟(ひがし だいご)です。

目次

2400年以上前から人はプレゼンに悩んでいた。

今、西暦2018年ですから、それよりさらに400年も前。古代ギリシャの哲学者、アリストテレス。プラトンの弟子であり「万学の祖」。この時代から、聴衆をどのようにして説得するのか、どうすれば相手の心を動かすことができるのか…という研究はなされていたようです。今の時代とほとんど同じですね。

 

師匠のプラトンの「弁証術」という…一言で言えば…対話によって真理を導くという手法に加えて、アリストテレスは「弁論術」という、一対多での伝え方について考察しました。

 

2400年も前から人はどのように伝えるのか?ということに真剣に向かい合ってきたということですよね。私はこの歴史的事実を思い起こすたびに、普段、どれだけ私達は何も考えずに「伝える」ことをしているのだろう…と思うのです。

 

またこの「弁論術」に関しては、別の機会に深く触れていきますが、今回は、説得力のなくなる3つの話し方、伝え方についてお話します。

 

 

要素①:最近のアナウンサーでも多くなっている○○上がり

小学校の卒業式を思い出してみてください。

楽しかった〜修学旅行〜

必死に走った〜運動会〜

 

このような話し方自体が悪いとは言いません。

しかし、語尾が伸びて、語尾が上がるだけでも「幼い感じ」がしませんか?

 

私は商工会青年部の総会や様々な式典に参加する機会が多いのですが、その時に青年部員が司会をするとこの語尾上がり、語尾伸びの人がたまにいます。

 

「今日はー、ご多忙の中ー、多数ご来場いただきー、ありがとうございますー。本日ー、司会を担当しますー、ひがしーだいごとー申しますー。どうぞー、よろしくお願い致しますー」

 

たった語尾があがって、語尾が伸びるだけであっという間に「小学校の放送部」になるんです。

 

語尾をしっかり切る。語尾をしっかり下げる。それだけで説得力が増します。

 

私は宮崎出身。言葉にアクセントがあまりない地域で、雨と飴の違いは分かりません(笑)また語尾があがる方言が特徴的。

 

言ったげなねぇ⤴︎

(言ったそうですね)

 

言ったとよ⤴︎

(言ったのです)

 

というふうに。

 

だからNHK杯全国高校放送コンテスト(アナウンス部門)出場の時は、とにかく、語尾をしっかり下げる、切る練習を夜中までやったことを思い出します。

 

最近のアナウンサーは語尾の上がっている人が多い印象があります。

 

NHKではあまり聞きませんが、民放のワイドショーの途中でニュースを読むアナウンサーは、新人ではないはずなのに、語尾のあがっている人が多い。

 

私をトコトン指導してくれた先生が聞いたら「キーッ!」てなるだろうなといつも思います(笑)

 

 

ただし、語尾をあげるのは悪いことだけではありません。

 

語尾があがるのは、女性に多いと他のブログでも書きましたが、語尾があがると、相手の注目を引く、相手の親近感を高めるという点では効果があります。

 

ですので、しっかりと伝える箇所と、興味を引きたいところとでは、語尾の上げ下げをコントロールできるようにしましょう。

 

 

例えば、最初の挨拶。

 

こんにちは⤴︎

 

 

質問からの同意を求める時。

 

もうこれしかないですよね⤴︎

 

などです。

 

うまく使い分けでみてください。

 

そして、どうしても語尾が伸びてしまう。語尾が上がってしまうという場合は、

 

NHKのアナウンサーのニュースを見ながら、真似てみてください。

朝か夜の5分間だけ、一週間、真似る練習をすれば、治ります。

その際に録音することを忘れないでくださいね。

 

なにごとも、自分の発声を客観的に知ることが一番の近道ですから。

 

 

要素②:言葉とぎれは、不信感を抱く

次のプレゼンにおける説得力低下の要因は「言葉とぎれ」なのですが……

 

「言葉とぎれ」と言っても、様々なケースがありまして……

 

 

という、まさにこの「……」が言葉とぎれです。

 

であるからして……

 

なのですが……

 

 

という「で!?結局、何?」と聞きたくなる話ですね。

 

お役人の方がひらく謝罪会見とか、お年寄りの議員さんが挨拶する時…が、この言葉とぎれが多いイメージがあります。

 

 

聴き手に、この言葉の裏に何かあるの?まだ何か説明があるの?という不信感をいだかせてしまうのです。

 

冒頭に話したアリストテレスは弁論術の中で、説得力に必要な要素の中に「エートス」があります。つまり「人間的に魅力的」「道徳心」。

 

「この言葉には裏があるな…」と思った人の話をちゃんと聞こうと思いますか?

 

この「エートス」をクリアするためにも言葉に自信を持ち、聴き手に関心をもってもらう伝え方が必要です。

 

そのためには

 

1.短く伝える。一言で言い切る。

2.どの言葉が大切な言葉なのかを事前に把握しておく。

3.プレゼンの中で「体言止め」を使ってみる。

 

と良いでしょう。

 

逆説的な言葉があるのなら、「しかし」という接続後を使って、強調する。

 

例えば…先程の例を使えばこうなります。

 

プレゼンにおける説得力低下は「言葉とぎれ」です。

しかし!「言葉とぎれ」の癖は、そう簡単には治りません。

そこで意識してほしいのが「体言止め」。

 

という感じですね。

 

常日頃から、短く、分かりやすく伝える習慣を身につけていきましょう。

 

それだけで、この人の話はわかりやすく話してくれる。だから、話を聴こうという「エートス」の部分につながってくるのです。

 

要素③:言葉のひげ

えー、皆様、えー、おはようございます。

えー、本日は、あー、足元の悪いなか、

あー、お越しくださいまして、

えー、ありがとうございます。えー、まずもって……

 

 

はい。

ヒゲと言うのは、

 

 

えー、あのー、そのー、まぁ、えっとー…など。

 

その他、無意識にたくさん使ってしまっている言葉もヒゲになる可能性があります。

 

たとえば、「絶対、」「つまり、」「要するに、」「結局、」「やっぱり、」などがあります。

 

これは本当に、ダメ。

 

完全になくす必要はないのですが、多すぎるとやっぱり、ダメ。

 

 

【ある程度】話が上手い人が注意しなければならないこと

個人的には「【ある程度】話が上手い人」(ここでいう定義は、それなりに話せる人・人前で話すのが特に苦ではない人のこと)も「下手な人」も共通して、このひげを使っていると感じます。

 

特に【ある程度】話が上手い人は、タチが悪く(笑)もうこのヒゲが「流れ」になっているんですね。流暢に聴こえてしまう。

 

しかしながら、やはりその「流れ」は、言葉には不必要なものであり、ちょっと行き過ぎれば、悪い癖になってしまいます。

 

本来、言葉を伝えないといけないのに、演歌で言えば「こぶし」のようなものが気になって歌詞が届かなければ、本末転倒。

 

ただこの手の場合、完全に無くしてしまうとその人の良さが出なくなってしまう可能性が高いので、出来る限り減らす努力をすることが大切です。

 

【ある程度】上手い人が、このひげを気にしないままだと…

 

 

…話上手だけど、なんか慣れてるなぁ

 

…ん?うまいけど、こなしている感じがするなぁ

 

…実は、話す内容、決まってないのかな?

 

 

…と、またもやプレゼンの本末転倒「本当に伝えたいことが伝わらない」状況に陥ってしまうのです。

 

(本当に)話が上手な方は、このヒゲは、ほとんどありません。きちんと話す練習をされているのだと思います。

 

この言葉のヒゲをなくす方法は

前述しましたが、

「とにかく自分の話し方を知る」こと。

 

 

録音でも録画でもどちらかは最低してください。スマホ一発なので、簡単に出来ますよね!

 

自分の話し方を自分で良く知っておくこと。これが一番の近道です。

【ある程度】うまい人ほど、この練習をしない傾向があります。

 

そこにおごらず、まずは、自分の「伝える」に向かい合う。

細かい「えー」が入っていないか、なんとなく小馴れた感じが伝わっていないか、しっかり向かい合うこと。ぜひ、やってみてください。

 

話が苦手な人がやるべき「間」コントロールトレーニング方法

次に、話が苦手な方の、言葉のひげの特徴は、

「間(沈黙)」を嫌う傾向にあります。

 

確かに、ラジオの番組、長い沈黙は「放送事故」(笑)ただ放送ではありませんし、言い方は悪いですが、あなたの沈黙に誰も興味はありません。

 

むしろ、ひげの方が気になってしまい、同時に、あなたは「あー、話すの苦手なんだろなぁ」というレッテルを貼られてしまうわけです。

 

 

さて、どちらを取りますか?

 

沈黙にチャレンジして、効果的な伝え方を身につけるか。

 

沈黙を怖がって、そのまま、レッテルを貼られたままか。

 

 

 

沈黙が怖い人のために

トレーニング方法がいくつかあります。

 

 

難易度1★

今日あった出来事を1分で説明してみて、自撮りしてみよう。

 

ここで、なるべく「ヒゲ」を言わないように意識してください。

 

そして、動画を自分で見返してみるのです。そして、言わなくてなるまで、続ける。

 

誰にも迷惑かけないですし、ひとりで話せる空間があれば、すぐに出来るトレーニングです。

 

 

難易度2★★

マクドナルドなど注文する際に「ひげ」を使わない。

 

私もですが、無意識に使うんですよね。

 

えっーとー、ハンバーガーと

えー、ポテト。

 

みたいになってしまう。

 

そこで、敢えてしっかり意識して、ひげを使わないように肝に銘じる。

 

「間」に変える練習としては、対人と言えど、日常生活の中で気軽に出来るので、ぜひ、やってみてください。

 

 

難易度3★★★

電話で問い合わせる用事を作って、電話先の人と話す前に3秒、間を数えてから話しだす。

 

電話は顔が見えない分、間を埋めようとヒゲを使いがちです。ここを敢えて、3秒沈黙を耐える。しっかり数えてくださいね。

 

例えばですが…

 

お住まいの役所の代表番号に電話して「(間3秒)ゴミの分別について教えて頂きたいのですが、担当部署はありますか?」と。まずは窓口の方を相手に「間」の訓練。次に担当者と電話変わったら「(間3秒)燃えるゴミと燃えないゴミの違い、粗大ゴミの捨て方について知りたいです」と聞いてみる。

 

色々と情報を受け取るまで「間」を意識して、ヒゲを使わないように努力する。

 

そうすると、住んである地域のゴミの捨て方に詳しくなると同時に「間」をコントロールするトレーニングにもなります。

 

 

あなたが取り組みさえすれば、すぐに実践できるトレーニングです。

 

ぜひ、沈黙が怖い!という方はチャレンジしてみてください!

 

 

2400年前も現在も「説得力」は必要!

人に想いを伝えるためには、まずは自分の「伝え方」を見つめ直す必要があります。

 

いくら素晴らしい商品、サービス、学術、発表でも「説得力」がなければ、相手は行動しようと思いません。まずは物語、ストーリーに説得力をもたせる必要がありますが、その次に必要なのは、今回、説明した伝え方です。

 

アリストテレスの弁論術の中にあるように「論理的に」「情熱をもって」「興味を引く」伝え方にたどり着くには、一朝一夕ではいけません。

 

しかし、ちょっとした訓練、練習が、確実に次のステップに進む唯一の方法です。

 

今回、ご紹介したトレーニングなどでぜひ、語尾を短く、語尾を下げて、体言止めをたまに使ってみながら、言葉のヒゲをなくす訓練をしてみてください。

 

訓練をし始めたころの音声と訓練がなれてきたころの音声、聴き比べてみるとご自身の成長が著しく変わってて面白いかも知れませんよ!

 

あなたのプレゼンテーションが説得力を増し、多くの人の心に響き、魅了するものになりますように。

 

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