こんにちは。プレゼンプロデューサーの東 大悟(ひがし だいご)です。
就職活動の面接、卒業論文の発表、社会人になってからの提案プレゼン。社会に出てから「伝え方」が問われる場面は、数え切れないほどあります。それなのに、学校で体系的に教えてもらえた記憶がある人は、ほとんどいないのではないでしょうか。
「話すのが苦手で、面接でうまく伝えられなかった」「プレゼンで頭が真っ白になってしまった」という声を、社会に出た若者たちから何度も聞いてきました。これは、才能の問題ではありません。教えてもらっていないから、できないのです。
この記事では、私が高校生にプレゼン指導を行い、2度の日本一を生んだ実話をお届けします。そして、その力がアメリカの大学でも通用したというエピソードまで。「伝え方の原理原則」を本気で教えれば、高校生でも世界基準の力を身につけられる。そのことを、ぜひ感じていただければと思います。
プレゼン教育に「ちょっとしたティップス」は効かない
まず、多くの学校現場で起きている誤解からお話しします。
「プレゼン練習=話し方を少し直すこと」という認識が、あまりにも広がっています。「もう少し大きな声で話しましょう」「目線を上げましょう」という指摘だけで終わってしまう指導は、残念ながら根本的な改善につながりません。
なぜなら、プレゼンは構成・話し方・資料設計という三位一体の設計だからです。どれか一つだけを磨いても、全体として「伝わる」プレゼンにはなりません。ちょうど、3本の足があってこそテーブルが安定するように、この3つが揃って初めて伝わる仕組みが完成します。
声の改善だけに特化した2時間の単発ワークショップを受けて、「なんとなく自信がついた気がする」という体験と、「本番で伝わった」という結果の間には、大きな溝があります。その溝を埋めるのは、体系的な指導と実践を積み重ねる時間なのです。
つまり、「改善しましょう」という話ではありません。「体系的に教えれば、生徒の未来が変わる」という話なのです。
2度の日本一という実績
私がプレゼン指導に関わってきた高校の一つに、大阪府立三国丘高校があります。
2015年度にビジネスコンテストで優秀賞を獲得したのを皮切りに、2016年度には高校生ビジネスグランプリで日本一(グランプリ)を獲得しました。さらに2019年度には同じ学校から再びグランプリを受賞し、同一校による2度のグランプリ獲得は、当時史上初の快挙となりました。
2016年度の発表の様子はこちらからご覧いただけます。
2019年度の発表の様子はこちらです。
実際の発表を見ていただくと、「これが高校生のプレゼン?」と感じていただける部分がきっとあるはずです。声の張り方、間の取り方、聴衆への働きかけ方。これらはすべて、体系的な指導の積み重ねによって生まれたものです。
ただし、大切なお伝えがあります。毎年1年生を対象に行っている1時間のプレゼン授業だけで日本一が生まれたわけではありません。2015年度・2016年度・2019年度については、授業とは別に8〜10時間の個別指導・支援を行った結果です。この点は、誤解のないようにお伝えしておきます。
指導の現場で起きていたこと
では、その個別指導の中で、生徒たちはどのように変わっていったのか。少しだけ、その場の空気をお伝えしたいと思います。
指導を始めた最初の頃の生徒たちは、声が震え、目線はフラフラとしており、体もどこか落ち着きがない状態でした。ジェスチャーはほとんどなく、声も小さい。毎回の指導は、発声練習と「声を届ける」感覚を体に入れるところからスタートしました。
そこから一つずつ、丁寧に伝えていきました。緊張を軽減するためのコツ、堂々と立つための意識の置き方、聴衆を引きつけるジェスチャーの使い方。語尾を短く、語尾を落とすというプレゼンの基本も、徹底的に繰り返し練習しました。
転換点が訪れたのは、約6時間が過ぎたあたりでした。発表メンバーの声が、明らかに変わったのです。「言葉を読んでいる」状態から、「自分の言葉で語っている」状態へ。魂が言葉に入る、と私は感じました。苦手意識が少しずつ「早くやりたい」という感覚に変わっていく瞬間を、私は何度も目撃してきました。
そして迎えた本番。2019年度の発表では、審査委員の手元にサンプル商品を渡すタイミングで、質問を誘導するという高度な戦略を、生徒たちが自ら実践したのです。「プレゼンは人を動かすこと」という教えを、自分たちの手で体現した瞬間でした。発表者以外のサポートメンバーも一緒に泣いて喜び、私自身ももらい泣きしました。
学校側の本気が、何よりの証明
日本一を獲得した後も、三国丘高校は毎年1年生を対象としたプレゼン授業に私を呼び続けてくれています。これは、私が「本物だ」と言いたいのではありません。学校側が本気でこの授業に価値を感じ続けてくれているという証として、受け止めています。
その証拠として、三国丘高校の校長先生が自らブログで2年連続、この取り組みについて言及してくださいました。「三国丘高校の神髄に違いない」という言葉を添えて。
2024年のブログはこちらです。
https://www.osaka-c.ed.jp/blog/mikunigaoka/kochoblog/2024/11/07-269951.html
2025年のブログはこちらです。
https://www.osaka-c.ed.jp/blog/mikunigaoka/kochoblog/2025/11/25-294156.html
一回限りの特別授業ではなく、毎年継続されていること。そして校長先生自ら発信し続けてくださっていること。これが、何よりの評価だと感じています。
そして、この力は世界でも通用した
もう一つ、私がこの指導を続ける大きな理由になっているエピソードがあります。
グランプリを受賞した生徒の一人が、アメリカの大学に進学しました。現地の授業でプレゼンをする機会があり、「本場のプレゼンってどんなものだろう」と少し緊張して臨んだそうです。ところが、先生を通じて届いた言葉はこうでした。
「全然大したことなかった。東先生に教わった私の方が、断然上手にプレゼンできた」
この言葉を聞いたとき、私は深く確信しました。私が教えているのは、日本のコンテストで勝つためのノウハウではありません。社会のどこに出ても、誰の前に立っても通用する「伝え方の原理原則」なのだと。
プレゼンの構成の設計、相手の頭の中から考える思考の型、言葉と声と身体を連動させる技術。これらは日本語で学んでも、英語の場でも機能する普遍的なスキルです。だからこそ、アメリカの大学の授業でも、その生徒は自信を持って立つことができた。
この事実が、学校でのプレゼン教育の本当の価値を示していると思います。
プレゼン教育が、生徒の「社会での武器」になる
就職活動の面接、大学の卒業論文発表、入社後の社内プレゼン、ビジネスでの提案、SNSでの情報発信。社会に出てから「伝え方」が問われる場面は、今後ますます増えていきます。
しかし、学校でプレゼンを体系的に教えてくれた先生がいたという人は、どれほどいるでしょうか。ほとんどの場合、学校では教えてもらえないまま、社会に出てから壁にぶつかります。それはとても、もったいないことだと私は思っています。
プレゼンとは「話し方の上手い下手」の話ではありません。相手の頭の中を考え、感情を動かす設計の話です。この原理原則を体で知っている人と知らない人では、社会に出てからの機会の数も質も、大きく変わってきます。高校生のうちにこの考え方を身につけることは、その後の人生に何度でも活きる財産になります。
プレゼン教育を「特色ある授業」としてではなく、「生徒に手渡せる一生モノの武器」として捉えていただけたら、それが一番うれしいことです。
プレゼン教育を本気で考えている先生へ
生徒が面接で言葉に詰まるのを見たくない。論文発表で「伝わっていない」姿を見たくない。社会に出て困ってほしくない。そんな思いを持っている先生や学校担当者の方に、ぜひ一度お声がけいただきたいと思っています。
課外授業としての導入はもちろん、選択科目への組み込みについても、一緒に考えることができます。価格などの詳細は、まずお話を聞かせていただいた上でご提案したいと思っています。
より詳しくご相談したい方は、公式LINEからお待ちしています。
https://line.me/R/ti/p/@323jpxjh?ts=06111523
具体的な日程調整はこちらから可能です。
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あなたの生徒に「伝える力」という一生モノの武器を手渡せるよう、一緒に考えましょう。お話できることを楽しみにしています。
プレゼンプロデューサー・会社説明会専門家 東 大悟
https://dramatic-presentation.com/business-plan-contest-presentation/

